強い雨音の中、私は拓哉の息づかいだけに耳を澄ませる。
世界に私と拓哉の私しかいないみたいで
相合傘の外が宇宙空間になったみたいで
「好きです!大好きです!!」
私テンパって思わず大声で叫んじゃった。多分声震えてたと思う。
拓哉はいつも眠そうな目をしていたけどその時はギョッとした目で驚いてた。
その後固まってたけど
すぐいつもの寂しそうな顔に戻って
静かに首を横に振ったね。
きっとあの時間、数秒だったけど
私にはとても長い時間に感じた。
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