(……って、はぁぁぁああああぁああぁあああ!!!??)


いやいやいや、ちょっと待て。
何故私はこんな解説をしているのだ。
何故私はここにいるのだ。
意味がわからん。



「…………ん?……さん?鈴木さん??」


あ、そうそう。1つ忘れていた。
私の名前は「鈴木 はな」。
ああ、なんて平凡な名前…


(って、ん?今なんか、呼ばれた?)

「鈴木さん?大丈夫?ごめんね、エレベーターもない学校なのに、こんな所まで呼び出して。」

「あ、ううんっ。気にしないで!ちょっぴりぼーっとしてただけだから!!」


我ながら見事な切り返しである。危なかった。
そして思い出した。
私がなぜここにいるのか。

学園の天使……もとい、私に言わせればただのイケメン(褒め言葉だよ!!?)であるカレに、
なんの因果か、つい先程、
私、鈴木はなは、ここに呼び出されたのであった。