すると強い風が吹いて
気が付くと
樹姫は居なくなっていた。

「おい、樹姫は妖精じゃない!」

突然俺が怒鳴ったので
妹は泣き出してしまった。

いつまでも泣き止まない
妹を連れてこの日は
家に帰った。