学校に着くと、どうやらHRには間に合わなかったらしい。アラームの時間をギリギリにセットしていた自分を恨む。イライラしながら席に着くと、
「よっ!珍しく遅刻だな!」とクラスメイトの達也が話しかけてきた。
「まじで俺もびっくりだわw遅刻とか初だしw」
「なになに?夜遅くまでエロ動画でも見てたのか??ww」
「まぁ、そんなとこ」
「おまw紗穂ちゃんが嫉妬するぞ?」
「ばーか。あいつとはそういう関係じゃねぇよ。」
「またそんなこと言って。どうせ好きなんだろ?早く告っちまわねーとほかの奴にとられるぞ?」
俺は無言のまま机に突っ伏した。

俺は小学校の頃から紗穂の事が好きだった。
紗穂は童顔で髪は胸のあたりまである茶髪で胸は大きく手足は枝のように細かった。当然のように色んな男子から愛されていた。
対して俺は何もかもが平均的で女子に告られた事も付き合った事も一度もない。
まぁ一言で言うなら人生の負け組と言うやつだ。別に女の子と付き合わなくたって死んだりしないが、やっぱり一男として彼女は欲しいしセックスもしたい。
高3になってもオナニーなんてやっぱり虚しい。周りのやつはみんなではないがほとんどが彼女がいてセックスもしたりしている。

でも、弁当を食ってる時までセックスの感想を言ったりするのは気持ち悪いから正直やめてほしい。と言いつつ話には入れなくて悔しい自分がいる。
そんなことを考えているうちに俺は寝てしまった。
起きたのはちょうど昼休みに入る号令がなった時…ただでさえ遅刻してきたのにほとんどの授業を寝て過ごすなんて…後で達也にノートを貸してもらおう。