「それでな!?フッと無意識に中庭に視線向けたんだけどさ!!」

「…はい」

「そしたらなんと!!お前の妹!萌香ちゃんがな!?」

ピクッ

ここでまさかの萌香の名前が出てきてそれこそ"無意識に"その話しに耳を傾けている自分がいた。

「萌香…?」

「そう!萌香ちゃん!萌香ちゃんが中庭でな!なんと…なんとぉ!!!」

彼方はテレビみたいに盛り上げたいのか焦らしてくるが、俺は早く続きが知りたくてイライラしてきた。

「んだよ早く言えよ。」

「まぁまぁそんな怖い顔すんなって〜。
実はな…萌香ちゃんが…











男とベンチに座ってチュウしてたんだよ〜〜!!!」










彼方はマネをするかのように唇を突き出して1人で興奮していた。