『隣なんだから、知ってるに決まってる よ』 もう見えない光ちゃんの背中に小さな 声でぽつりと言った。 なんかすっきりして自然と顔が笑顔に なってた。 辺りは雲一つないオレンジ色の空に 染まっていた。 またね、光ちゃん。 また…明日話しかけていいのかな。 なんて考えてるとふいに春の風が吹いて、 ふわっと私の髪を揺らした。