『う…わぁ』
ぐいっ
と引っ張られていく時に携帯のことを
思い出して急いで机の上にあった携帯を
とった。
あぶない…忘れるとこだった。
ふと光ちゃんを見ると、なぜか顔が赤い。
私は、光ちゃんのおでこに手をのばして
ぺとっと熱さをたしかめた。
「うわっ」
光ちゃんは目を見開いてこっちを見た。
『顔、赤い。大丈夫?』
「だめ、後ろ向いて。」
光ちゃんはさっきよりも、もっと顔が
赤くなっている。
私は、光ちゃんに言われるがまま後ろを
向いた。
「はぁぁぁ」
後ろから深いため息が聞こえた。
『ごめん、嫌なことした…?』
どうしよう。
嫌われたかも。