きゅん



急に胸がきゅっと熱くなった。
なんだろ、この気持ち。



私、光ちゃんのこともっと知りたい。



「じゃ、もう帰ろか。外暗いし」


『え、一緒に帰るの?』


一瞬戸惑った。
だってお、男の子と帰るなんて初めて…


だから。


いつもは女の子としかあまり話さない。


帰る時もあたりまえに女の子の友達と
帰る。


「帰らないの?」



光ちゃんは私の顔を覗き込んだ。


顔が…近い。



もう、心臓に悪い。


「ていうか一緒に帰る!」


光ちゃんは、くしゃっと笑って私の手首
を握って走りだした。