「ショウ!追試逃れたんだよっ!
頑張ったと思わない!?」
ショウとは違うクラスなので、授業が終わってすぐに教室から飛び出た。
「…叫び声が聞こえたから、大丈夫だったんだなって確信した。よく頑張ったじゃん。」
ショウが、あたしの頭を撫でる。
優しい手だなぁ…。
「…次のテストも、教えてくれる?」
「当たり前だろ?わかるまでずっと教えてやる。」
嬉しいなぁ…。ショウが教えてくれるなら、分かる日なんてそう遠くはなさそうだ。
「ありがとう!ショウ、本当に大好き!」
あたしは、ショウの胸に顔を乗せた。
…あれ?ショウ、心臓がヤバイくらいに早い気が…。
心配になってショウを見る。
すると、顔は真っ赤。
口を手で抑えている様子だった。
「そういうのが、やばいんだって……」
…あたしもショウも、幸せハードル低いなぁ…。
…でも、何回でも言うよ?
「ショウ、大好き。」
君の笑った顔がみたいから。
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