「……キスマーク。見えてる。」
翌日。
メルの言葉でハッとする。
「ねぇ、持ってない!?絆創膏!」
「隠すの?やめなよ。余計に目立つ。
……キスマークくらい見せびらかせて歩いたら良いでしょ。男の独占欲なんだから。」
メル、大人だなぁ……。
同い年には思えないくらい大人。
実際、彼氏さんとは一線を越えたり────。
あんまりエロい事は考えないでおこう。
想像するのって、妄想するのと同じから。
「あー、キスマークだ!
蓮見くんともうしちゃったの?」
ユウキ……!
コイツに見られると厄介だな……。
「してな────」
「 あぁ、した。だから、俺の女に話しかけるな。」