「さ、桜…それ本気で言ってるの…?」
ん?
どうしたんだろ…あんぐりしちゃって。
「もっちろん!本気に決まってるじゃん!」
そう言うと乃亜はハ〜とため息を吐いて
「無自覚ときたか…」
と何やら呟いていた。
「乃亜?どうかした?」
「い〜や、何でもないよ。桜は小さい方が可愛いんだから、そのままでいいのっ。」
ぶぅと頬をふくらませてみせると乃亜に「そんなことしても可愛いだけだから。」とふくらませた頬をつぶされた。
そして今は春恒例の身体測定が終わり廊下を歩いているところ。
「お〜い。乃亜〜。」
「あ、真吾(シンゴ)っ。ごめん桜、ちょっと行ってくるから先教室行ってて!」
そう私に言い残し声をかけてきた男子の元へと向かう乃亜。
乃亜を見てみると幸せオーラ満開にしてその男子と話してる。
何となく分かると思うけど話している男子は乃亜の彼氏、の真吾くんです。