「あのっ、秋野くん、カバンを…」




背伸びをして取ろうとすると頭を叩かれる。




「バカじゃねぇの?これくらい持つに決まってんだろ。」




「え、ありがと……」




バカじゃないし、決まってはいないけど秋野くんに感謝。




2人で帰ってると久々に赤髪の人ーー赤松くんと会う。





「おー!飛鳥と相川ちゃん!2人で帰ってるの?

ってか、カバンを持ってあげちゃってるあたりカレカノっぽい!」





赤松くんがきゃー、と恥ずかしがるふりをする。




面白いなぁ、赤松くん。



すると秋野くんは乱暴に私にカバンを押し付ける。