「飛鳥っ、やめろって!直輝も!暴力はダメなんだぞ!」




家族以外で唯一俺らのことを名前で呼ぶ赤松。




「あ?うっせぇな。向こう行けっつってんだろ。」




「そうだよ、赤松にはまだ喧嘩見学は早いからねぇ。」




のんきにそういう柊。




「柊、テメェ…潰す。」




「うーわー!飛鳥、ダメだって!直輝は身体弱いんだから!直輝も!喧嘩売らないの!」




真面目に焦ってる赤松を見てると喧嘩する気も失せる。




「ちっ、しょうがねぇなぁ……」




俺がそう言うと赤松は安心したように微笑む。



本当、いいやつだよな。チャラいけど。