「……もう帰れ。この二人はちょっとこれから黒い言い合いするからな。」




「暴力は振るわないんですか?」




「あぁ、殴り合いじゃなくて口喧嘩。いつものこと。

だけど相川ちゃんには教育に悪いから帰りな。」




背中を押される。



暴力ふるわないなら…いいかな。




「はい…あ、秋野くん、帰るね、バイバイ!」




そう言って私はその場を逃げ出した。




だって黒い言い合いなんて聞きたくないもんね。