「すげー焦った……」




秋野くんはそう言って私の頭を撫でる。



「へ?」




焦った?秋野くんが?




「何でだろうな、失いたくねぇんだよ、おまえのこと。」




秋野くんは困ったように笑う。




「っ!大丈夫だよ!私は秋野くんに一生付いてくよ!!」





嬉しい。秋野くんがそう言ってくれるなんて。




「一生は…遠慮しとく。」




秋野くんは苦笑してから立ち上がった。




「そろそろ授業始まるから戻るぞ。」




「うんっ!」