男子は怯えたように去っていった。





「あの、秋野くん?」




すると秋野くんは私を後ろから抱きしめたまま、


ふー


と私の耳に息をかけた。




「ひゃっ!」




秋野くんの手が緩まり、私は座り込む。




び、びっくりした……




「おまえ弟子のくせに何告白されてんの?」



秋野くんは立ちながら私を冷たく見下ろす。




「ひっ、ご、ごめっ……」



こ、怖いよ……秋野くん……



涙目になってると秋野くんは座り込んで私と同じ目線になる。