「少し痛いかもしれないけど……」 口元にそれを当てると一瞬秋野くんは顔を歪ませる。 「痛いよね、少し我慢してね?」 「……あぁ。」 ポンポンと数回唇に当てたあと、絆創膏みたいなやつを貼る。 「これでよしっと。」 出来たから満足でニコリと笑うと秋野くんはなぜか私の手をじっと見ていた。 そしてなぜか指先を掴まれる。 「ふーん、指綺麗なんだな。」 指先を見つめられ体温が上昇する。 「そ、そんなことないよっ」