「あー、もしもし?ちょっと車手配してくんない?あぁ、そうだな、人目につかないよう裏門で。」
佐野は俺の家の俺専属の執事。
よく喧嘩をして病院送りにする俺に父さんが見張っとけってつけた執事なんだけど、あまり意味がない。
だってそいつ、元ヤンで喧嘩とか悪いことじゃないって思ってるからな。
そしてしばらくすると佐野からついたという連絡が来た。
幸せそうに眠ってるこいつの首の下と膝の下を持ち上げて運ぶ。
中庭から裏門までの道のりは近い。
人もあまりいないが、油断はできねぇ。バレないように裏門まで行く。
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