「そ、そういえば秋野くんは好きな人とかいないの?」




睨まれたから急いで話を変える。




「……………いねぇよ。」




そして少しの沈黙の後、そう言われる。




「何今の間!いるんだ、ねぇいるんでしょ?」




食いついて聞くと秋野くんは舌打ちをした。




「テメェには関係ねぇだろ。」




鋭い視線

冷たい声色



突き放すようなその言葉に涙が出てくる。




「あ、秋野くんが関係ないって言ったぁ!」




声を上げて泣き始めると秋野くんは気まずそうな顔をした。