「私のことは気にしないでいいよ?」 「気にするに決まってんだろ。俺のせいで友達いなくなったとか後味悪りぃし。」 心配そうな瞳の秋野くんを安心させるように笑う。 「大丈夫だよ、秋野くん。ってか、そもそも……きゃっ!」 そもそも秋野くんは悪くない。 そう言おうとしたら後ろから誰かに突進される。 「か、香織ちゃん、ビックリするじゃん。」 香織ちゃんに文句言うとごめん、と謝られてから頭を撫でられた。