「なんだそれ……」 秋野くんはそう言って床にしゃがみこむ。 「父さんのこと好きって言ってたじゃん。なのに自分も他の男と遊んでたわけ? 結局、父さんも母さんも最低人間っつーことか。」 「秋野くん…」 声をかけると秋野くんは立ち上がった。 「ワリ、ひとりにさせてくれ。少し頭冷やしてくる。」 秋野くんはそう言って部屋を出て行った。