「母さんは…俺は家族じゃないって言いたいの?」 俺がそう言うと母さんは焦ったように否定した。 「違うの!そうじゃなくて…これはその、私とお父さんふたりだけの問題でしょ?」 母さんが俺のことを想ってそう言ってくれたのはわかった。 だけど俺は、なんだか邪魔者扱いされてる気分になって、すごい悲しかった。 「もういいよ。」 俺はそう言って母さんと父さんがいる部屋を離れた。 それから俺は、徐々に、緩やかに、壊れていった。