そんな一途な母さんがいるのに、それに気づかない父さんがすごくムカついた。




それでも、母さんのおかげで俺はキレずにすんでいた。



母さんは厳しいとこもあるけど優しくて愛情深くて俺を想ってくれていて。




そんな母さんが大好きだった。




だから、俺は抑えられていた。父さんがどんなにひどいことしようが、母さんが大丈夫、だと笑顔で言ってくれるから。





だけど今考えればそれは浅はかな考えだったと思う。





母さんは優しいから大丈夫っていうに決まってるのに。


実際どれだけ傷ついたかわからない。だけどその痛みは想像できないってことはわかる。