「ていうか、おまえが俺の親を気取らないでくれるか?ムカつくんだよ。」




秋野くんは私の手を掴んで歩き出す。




「飛鳥!おまえの選択肢はひとつしかないんだからな!」




選択肢、きっとそれは私と別れてどこかのいい家柄の人と結婚して、

秋野グループの家を継ぐこと。




別れたくない。秋野くんとずっと一緒がいい。



だけど……それで秋野くんが家庭を失うのなら…私は……




そう考えるとズキン、と胸が痛んだ。