「秋野グループの跡取りだぁ?そんなん望んでもねぇしなりたくなんてなかったよ。俺はテメェの言いなりなんてならねぇから。

それに、それで好きな女と付き合えねぇんなら俺はこんな…クソみたいな家と縁を切ってやる。」




低い声で冷静に言う秋野くん。



私のことを気遣ってか、暴言を吐いたり暴力はふるわなかった。





「飛鳥、落ち着け。一旦手を離せ。な?」




お父さんがそう言うと秋野くんは舌打ちをしてから胸ぐらを乱暴に離した。