「飛鳥!」



それは前一度だけ会ったことがある秋野くんのお父さん。




今日はたまたまというより私たちを待ち伏せしていたらしい。




「……相川、気にしなくていいから。」



秋野くんはそう言って私の手を強く握る。




「え、でも……」




なんか秋野くんのお父さん、切羽詰まってるっぽいし……




「飛鳥、聞け。父さん、仕事続けられなくなったんだ。」




待って、これって私聞いてもいい話なの?ダメだよね?



そう思い、さりげなく秋野くんたちから離れようとするとお父さんに止められた。



「キミ、飛鳥の彼女だよね?キミも一緒に聞いてくれ。」