「……日菜、」



「は、はい⁉︎」




なんか迫力のあるお母さんに怯えてると秋野くんはそっと私の手を握った。




「なに震えてんだよ…こっちのが緊張するわ。バカ。」




そしてお母さんに聞こえないような小声で言う秋野くん。



それを知ってか知らずかお母さんが口を開いた。




「日菜、さっき誰と夏祭り行くって言ってたっけ?」




実は私、秋野くんが来る数分前お母さんに夏祭り誰と行く?って聞かれて友達って答えたのだ。




「友達、です。」