「バカップルじゃないよ?」




私がそう言うと香織ちゃんはジト目で見てくる。




「そうよね、あんたは自分の世界に入ってるから気づいてないだろうけど、第三者から見たらバカップルすぎるわ。」




香織ちゃんは文句ありげにそう言って立ち上がる。




「じゃっ、私は帰るね。ふたりはどうぞご自由にイチャイチャしてくださいな。」




そう言って香織ちゃんは帰っていった。




「イチャ…⁉︎」




イチャイチャって……香織ちゃんったら恥ずかしいこと言うなぁ……





「イチャイチャか……するか?」




秋野くんが真面目に聞いてきて思いっきり否定をする。




「なんだ、つまんねぇの。」




すると秋野くんは一人そう言って拗ねるのだった。