「…おまえ、確か昨日のやつで隣の席で朝話しかけてきたやつだよな。」 眠たそうな目で見つめられる。 「あ…うん……朝のやつはお礼言おうと思って…」 私がそう言うと秋野くんは大きなあくびをしてから口を開いた。 「朝は悪かったな。素っ気なくして。震えてたろ。」 優しい口調でそう言ってくれる秋野くんを見て自然と緊張が取れる。