「余計なことは言うな。
それより、秋野はなんでそれをわざわざ言いに来たんだ?」
柊くんがそう聞くと秋野くんは一瞬言葉に詰まった。
「なんでって……理由なんてねぇよ!」
秋野くんはそう言って立ち上がる。
「とにかくだ。コイツは俺のものになったから手ェ出すんじゃねぇぞ!」
秋野くんは柊くんを睨んでから私の腕を掴んで強引に立ち上がらせた。
「あぁ。わかったよ。もうデートには誘わないよ。」
柊くんは頷きながらそういう。
「くそっ、相川、帰るぞ!」
秋野くんに腕を引っ張られながら私たちは柊くんの家を出た。