急いで中庭に行くと、案の定秋野くんはベンチに寝転がっていた。
もしかして…寝てる?
そう思い、近づくとやっぱり寝ていた。
スゥーと寝息を立てて。
ドキンーー
幸せそうに眠る秋野くんに思わず胸が鳴ってしまう。
もしかして私、寝顔フェチとか?
そんなことを思いながら秋野くんの寝顔を観察する。
秋野くんは怖くさえなければ、絶対にモテる部類の容姿をしてる。
背が高いし、細身だし、顔立ちだってものすごく整っている。
肌も…綺麗だな………
女子の私が負けてるとか悲しすぎ。
「んっ…あれ、おまえ……」
秋野くんの二重の瞳と視線が重なる。
ひえっ、目覚ましちゃった……
秋野くんはゆっくりと起き上がり、ベンチに座る。