しばらくして香織ちゃんの笑いが収まると香織ちゃんはポツリといった。
「誤解してた。秋野くんのこと。」
「え?急に何……」
「偏見とかその人の行動だけでその人と関わることは危険だって決めつけてた。
日菜が秋野くんの弟子になったとか秋野くんを好きになったとか、本気で止めたかったりもした。」
私最低。そうこぼす香織ちゃん。
「違うよ、香織ちゃん。香織ちゃんは何も悪くないよ。
あんま関わってない人の性格とかは行動で決めることはしょうがないと思う。だってそれ以外に情報がないじゃん。」
香織ちゃんが何か言いたげな顔をする。
きっと、それ以外の情報を集められなかった私が悪い。とか言うんだろうな。
そう思いながら香織ちゃんを遮る。