「違うよ。」




俺がそう言うと相川は俺の服をギュッとつかんで俺を見上げた。




「違うの……?」




その瞳は涙目で、不安げな表情だった。




あー、かわいい。やばすぎるだろ。





「嘘だよ。おまえが初めてだよ。ファーストキスだし、初恋だ。」




俺がそういうとまた顔を赤くさせる相川。





「わっ、私も初恋だよ?」




真っ赤な顔で潤んだ瞳でさらには上目遣いで見つめてくる相川。




っ、こんなの耐えられるわけねぇ……





「相川、」




「ん?なに?」




耳たぶをペロリと舐めるとコイツはピクリと身体を震わせた。




「ひっ……な、なに?」




「好きだよ。」




可愛すぎるおまえが悪い。




こうして俺は二度目のキスを落としたのだった。