「でも…柊くんとか赤松くんとか秋野くんの友達じゃん……」 「甘いな。俺らが本当の友達に見えるか? お互い気を遣ってお互い遠ざけて、深入りしないようにしてる関係を友達と呼べるのか?」 柊くんはとてもとても、悲しげな顔をする。 「でもね、柊くんとか赤松くんと話してるときの秋野くん、楽しそうだった。 学校にいる時よりも何十倍も。」 私がそう言うとドアが開いた。 赤松くんが帰ってきたのだ。