「歩こう、海、綺麗だから...」 うん、と頷いた長谷川のとなりを 歩幅を合わせながら歩く 会話は途切れたけどなぜか胸はあったかい ずっと好きだった 長谷川が引っ越した時 俺の前から姿を消した時 本当の気持ちが言えなくて辛くて... 涙が一粒こぼれ落ちた 足を止めて涙を拭う でも溢れる涙は止まることはなかった 長谷川も驚いて足を止める