こんなに必死で走ったのは何年ぶりだろうか?



汗が滲む。



息が苦しい。




だけど俺は走る




莉奈に会うために




集合場所は、階段の所。




川が見えてきた。



階段にいる、ピンクの浴衣をきた人影。





間違いなく…莉奈だ。





「遅くなってごめんな…はぁ…はぁ」



「わざわざ走ってきてくれたの?!」



「当たり前だろ」




今の俺は、黙ったり返事をするだけの前の俺じゃない。




ちゃんと言うんだ…




今日











「お前が好きだ」って。