「私の彼氏になってよ…あの子はきっと春翔の事が好きだよ?涼太には莉奈より……」




春香の顔が近づいてくる。




俺はその春香の体を押しのけた。




力いっぱい、振り切るように。






「お前の事は嫌いだ。俺は莉奈が好きだ。例え莉奈が他の奴を好きでも、この気持ちはちゃんと伝えたい。」





それだけ吐き捨てるように春香に言ってから、公園を出た。




春香は泣いていたけど、それは演技。





あんな奴なんて好きになるわけない。