朝の電車に揺られながら私は必死に眠気に耐えていた。
「魅音ー。ごめん、今日も手伝ってくれる?」
「…」
「魅音?」
ボーッとしていた私はハッと我に返った。
「え!あ、ごめん!ボーッとしてた…
うん、いつもの人のとこだよね!!わかった!」
愛美の家は近所でも有名な美味しいくて新鮮な野菜や果物が豊富な八百屋さん。
私はいつも学校終わりに八百屋に手伝いに行っている。
「毎日、ほんとごめんね…」
申し訳なさそうな顔をする愛美に
「いいのいいの。私が手伝いたいんだってば!!」
私はそう言った。
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