窓の外を見ているとモンシロチョウが目に入った。
「〜...♪*゚〜♩♪〜♪」
気がつくと私は鼻歌を口ずさんでいた。
「ねぇ、それ何て歌?」
ふいに前の席の流莉から聞かれて窓に向けていた目を流莉に向けた。
「この歌は…ゴホッ、ゴホッ ゲホッ!」
あ…まただ。
「なに、魅音…また?」
心配そうな顔で私の背中をさする愛美。
「まだ治らないの?ここ最近ずっとじゃない?」
と聞いてくる梨咲。
「ゴホッ…ごめんごめん、大丈ゲホッ…夫。
風邪だと思うし!!」
そう笑顔で言うと 「ほんとに大丈夫?」
と流莉に顔を近づけられた。
「大丈夫だよ!ただの風邪じゃん?
私、馬鹿だから熱だけはいつも出ないんだよねー。」
と言うとみんなホッとした顔をして
「それは分かる。熱出ないから学校行かないとってなるしね!」
と話はそれていった。