音一つしない会場に私の優しいけど力強い
少し高めの透き通った声が響きわたった。
思い出すのは、初めて太陽に出会った日のこと。
「♪ 憂鬱な気持ちの朝
青くて何もないからっぽな空
何もない私に太陽が差し込んだ。」
私の目に入ったのは眩しい太陽のようなキラキラした金髪だった。
「♪ 太陽のような君の笑顔が
閉まった扉をこじ開け
大きな幸せをあたえた」
太陽のような笑顔が私にたくさんのものをくれた。
「♪あなたの言葉ひとつひとつが
私の希望に変わて行く
ただ笑っていて
希望の光を閉ざさないで
ずっと ずっと このままで
他に何もいらない
いつだって
私の隣はあなたがいいの
My one only wish」
切ない美し過ぎるメロディーがしんみりと流れる。
会場の人は涙を流していた。