1曲目が終わった会場はびっくりするぐらいの歓声に溢れていた。 しばらくすると、場は静まった。 スポットライトが私たちを照らす。 「私の大切な人は病気でした。 その人は私の前から居なくなりそうになりました。 切なくて苦しくて怖くて… この曲はその時の私の思いを歌った曲です。」 私の声が静かな会場に響く。 「聞いてください。『願い』」