カンッカン、カンカンカンカン
琉莉のドラムのスティックがリズムをとり、
With youのベースのメロディーが流れ出した。
「♪〜 どうしてだろう
何気ない事なのに ただ君が隣にいてくれる
それだけで 楽しくて 嬉しくて
どんな1日もいろんな色に染まってく」
私の声が静かな会場に響きわたる。
頭の中には今日までの出来事が思い浮かんでくる。
「♪ あなたがいるだけで
嫌なことも忘れられる気がするの
ただ君が笑ってくれるだけで
笑顔になれる気がするんだ。
理由なんて 分からないけど」
サビにつれて高鳴っていく鼓動。
どんどん大きくなる音。
会場の人たちは手をたたいて弾けていた。
さぁ、弾けよう。
「♪同じ空見ているよ
一人なんかじゃないよ
辛い時は空を見て 仲間の顔を思い出して
一人じゃできないことも
みんなとなら何でもできる
嬉しいことは2倍に 悲しみは2分の1(半分)に
いつまでも幸せな日々を
with you…」