「っ…」
すると、目の前に男の顔があり至近距離で目が合った。
私は付き合うとかそういうのは興味がなくて、だからもちろん男の子とこんな近くになるのは初めてで
恥ずかしさと驚きが混ざり、勢い余って金髪の男の顔を両手で突き飛ばしてしまった。
「〜〜っ… 痛ってぇな!何すんだよ!」
そう言って抑えていた顔をあげた男とバッチリ目が合った。
その時初めて気づいた。
何この人…
こんな整った顔テレビでも見たことない…
太陽に透けてキラキラした金髪の髪の毛から覗く整った眉毛と切れ長の力強い目。
筋の通ったシュッとした鼻に
整った形の少し薄い綺麗な唇。
美形な顔立ちの男は世間で言うイケメンと言う分類…
いや、イケメンどころじゃない。
私は男の顔から目が離せなかった。