「でも、このまま手術しなかったら魅音ちゃんは…


確実に死んじゃうよ?」



確実に死ぬ。


「手術しても確実に治るかは分からないなら


私は私であるために必要な


声帯を捨てることなんてできない!」


気がつくと私は泣いて叫んでいた。

「でもね、魅音ちゃん…声帯を移植することも…」



先生は私に手を伸ばした




私はその手を払い除けた。