「熱があるって分かったら余計しんどいな。って思うかなって…」


恐る恐る田中先生の顔を伺うと呆れた表情で「ねぇ…馬鹿なの?」と言われた。


「1番大事なことを聞くよ。



何か食べたり個体を飲み込むとき、
喉に引っかかる違和感を覚えたのはいつからなの?

その違和感が嫌で個体物を食べるのを避けて液体物ばっかとって…

ずいぶん痩せてるのはわかってる?」


え…

どうしてそれを…

私、田中先生の前で何も食べてないのに


体重も5キロは減っていた。


「どうしてって顔してるね。
喉を見れば見ればわかるよ。

膨らんでる。リンパ節まで腫れてる。

だいぶ酷いよこれ。


ちゃんと調べてみないと分からないけどさっき一通り検査に通すと





腫瘍があった。」