次の日 段ボールを片付けたあと ママと近所にあいさつにまわった。 「こんにちは! たちばなよしかです!」 「あら、よしかちゃんっていうの。 元気で礼儀正しい子ねぇ~」 お隣のおばちゃんは 優しく私の頭をなでた。 「いつでもおいでね。 おばちゃん、お菓子用意しとくから」 「そんな、お構いなく…!」 ママは少し困った顔をして言った。 「いいのよぉ、気にしないで」 お隣さんとは仲良くやれそうだ。