「イベリス!!」
びっくりしたぁ…
いきなり現れるなよ。
「ユナ様、何かご用ですか?」
あれ……なんか…
「うん、フリージアのことなんだけどね?」
いつもと雰囲気ちがうなぁ…
「フリージア…?誰ですか、それは。」
「え?イベリスも知らない…?本当に?」
「存じ上げません。ユナ様…お部屋にお戻りください。」
「イベリス…なんか今日怖いよ?どうしたの?」
「私はいつもと変わりません。………さぁ…」
《グイッ》
痛…!
昨日、腕を掴まれた時よりさらに強い力で部屋に連れていかれる。
「イベリス…腕…痛いよ。」
「………………」
「イベリス!!」
怖い…
こんなのイベリスじゃないよ…
いったいどうしちゃったの?
「イベリス……離して!!」
なんだか、一気に不安が押し寄せて、イベリスに掴まれた腕を思いっきり振り払った。
「…ユナ様…あまり困らせないでください…」
怖い……
「……嫌…!!」
「ユナ様!!」
気が付くと、イベリスから逃げ出していた。