歩きにくい…
なんだこの服。
足が上手く前に出ない…
しかもすげー高いヒールの靴。
こんなんで歩けねー!!
ってゆうか…
踊れねー…
「お加減はいかがですか?」
「は?…え~と…」
「昨日はお疲れのようでしたので。」
あぁ…そういえばね…
「はい、もう大丈夫です。」
「………」
あれ…なんか変だったかな?
まさか、もう靴擦れ寸前の足に気づかれたか!?
「どうしたんですか?私に敬語なんて…使ったことありませんよね?」
は…そうだったのか…
でも見るからに…年上でしょ~?
『私』ってば礼儀しらないわけ?
「あぁ…そう…だったかしら。」
とりあえず、話合わせないと…バレたら困る。
「そうですよ…いきなりびっくりしました。」
そう言って笑うイベリス。
あれ…ちょっとかっこいいかも…
リュウもそうだけど、昨日はそんな事考える余裕なかったもんね。
完璧に外国人の顔だけど…日本語を話しているせいか、親しみやすい。
そもそも何で言葉が通じてるんだ?
フリージアも…イベリスも…絶対、日本人じゃない…
リュウは……わかんないけど。