《コンコン》



部屋のドアがノックされる。



「いらっしゃいましたわ。」



イベリスか…



イベリスも私に仕えてるわけだ。



何専用だろ…勉強とか?

頭良さそうだったし…



「失礼いたします。」



「あ…はぁい…」



「おはようございます。ユナ様」



「お、おはようごじゃいます。」



噛んだーっ!!



だってイベリスが…片膝ついておじぎするから…


何かと思うじゃん。



「では、参りましょう。」



イベリスは右手を私に差し出した。



「あ、はい。」



手…繋ぐの?



恐る恐る出された右手を掴む。



「いってらっしゃいませ。」



フリージアは私とイベリスが出て行くまで深々と頭を下げていた。