「では、今日はこちらなんかいかがですか?」
「え?」
振り返る私の目に飛び込んできたのは、真っ赤な…キラキラした物が沢山ついたドレスだった。
「ぅええぇ!?…これ…着るの?私が?」
「はい、ユナ様のお気に入りですし。」
お気に入りって…
私…私服で赤いのなんて一枚も持ってないぞ?
だいたいモノトーン…
ってゆうか…モノトーンが好きなんだけど…
「いや…さすがにそれは…」
「まぁユナ様。今日はカリニャの国王様も王子様もいらっしゃるんですよ!気合いをお入れにならないと!」
お入れに…ね。
「や……でも…」
「いいから、じっとしてて下さい!」
「は…い。」
なんか時々フリージアってさ…
私より上目線…
いや、別にいいけどさ…
……そういえば…
「フリージアってさ…」
「なんですか?」
私は着せかえ人形のようになりながら、鏡に映るフリージアを見つめた。
「何歳なの?」
フリージアは鏡越しに私を見る。
今更だけど…気になったんだもん。